日本刀の名は、茎に刻まれる銘とされていますが、名刀に関しては、愛称として号が付けられます。刀の美しさや綺麗さによって付けられるため、非常に名誉であると言えるでしょう。

たとえば、三日月宗近。これは名刀の中でも特に優れているとされる、天下五剣のうちの一つであります。

そのような三日月宗近の銘は三条です。これは、刀工である三条小鍛冶宗近に由来します。しかし、公式的な愛称である号は、三日月とされています。

三日月と言えば、特に昔では、美しい観賞物の代表のようなものでしたから、この刀はそれだけの価値があると認められていたということです。一般的には、三日月とは呼びづらいため、三日月宗近と呼ばれていたとされています。

また、越膳康継という名工が作った一本の刀の号として、雷風神というものがあります。非常に強そうな名前で、かっこいいです。