日本刀の映りは時代によって違っています。乱れ映りは鎌倉時代の初期から中期頃に見られることが多く、棒映りは鎌倉時代末期頃から室町時代にかけて見られることが多かったです。

たとえば、乱れとついたものは江戸時代に入ってから姿を消すようになっており、映りからいつ頃つくられた日本刀であるか特定のヒントを得ることもできます。これは作刀の工程で様々な働きから誕生するものなので、特定のタイミングで見られていたものを確実に再現することはかなり難しいとされていることも知っておきましょう。

途絶えてしまった映りの再現に勤しむ刀匠や成功させている刀匠もいますが、その一方でどう足掻いても当時のものが再現できないというケースもあるほど奥が深いものだと言えます。